数学ガール:コミック版2巻と3巻への期待

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数学ガール2巻&3巻のコミック化おめでとうございます!
2010年9月4日から2巻の連載が始まるにあたり、コミック版への期待&注文みたいなのを勝手に並べてみたいと思います。 まずは、数学ガールのコミック版1巻をネタに、コミック化するとそもそもどうなるかを挙げ、 どういうところを期待できそうかを考えます。 そして、続く2巻&3巻への期待を勝手に並べて行きたいと思います。

注意:ネタばれあります。私は人様の行いをどうこうできるほど偉くはないですが、 単行本3巻全部とコミック版1巻を読んでからこちらを読まれることをお勧めします。 初見の感動が薄れてしまうのが心配ですので。 感想とかコメントとかありましたら、twitterからお願いします。 Tweet

目次

コミカライズ効果・1巻から

コミックは紙幅を取る

初見当時は小説の感動も醒めぬまま入りました。読んでみたらどうにも薄味、数学的にも原作の半分も消化せずに終わりでいまいちつまらないなーと思っていました。 でもよく考えたら、コミック版はコミック版なりの制限ってものがあるのですね。すなわち、物語の長さです。

月刊誌。全部で14話。単行本2冊分。今後もこのボリュームで行くとなると、小説版1冊の比べてとても少ない。体感的に3分の1前後が良いところだと思います。 その中でどうするか?数学するのが「数学ガール」本筋ですから取り上げる数学の題材がまずあって、それを軸にストーリを肉付けしていくのが妥当な線になるでしょう。 小説の方ではストーリ性はそれほど強くなく、むしろ登場人物の個別の描写で魅力を出す方向なので、大枠のストーリはどうにでもなります。 数学が出来ればアンドロメダでも良い。

ではコミック1巻の構成を白紙から考えてみたとしましょう。物語の中心軸を誰に置くか?それはやっぱりテトラちゃんだよねー。 彼女は数学が得意でない人の視点を持っているから、漫画のような広い読者層に応えたかったら自然な判断でしょう。

そうなるとこの瞬間に、6章以降はなくなるわけです。いや、9章「テイラー展開とバーゼル問題」はテトラちゃんの章だから、 ここもやれたらそれはやれたらそれはきっとベストなんですが、ボリューム的に無理でしょう。 (テトラちゃんがそこまで上達するのは無理があるかもだし。テトラちゃんの「テイラー展開、一生忘れません!」は見たかったですが。。。) そう考えると、コミック1巻のカバー範囲は妥当な線なのですね。数学的に薄いとか言ってはいけません。 コミック第9話の相加平均と相乗平均の話はテトラちゃんが生き生きとしててとても良いです。

多分、2巻3巻も同じことになるのでは?すると、全体として数学パートが不整合を起こさない程度に内容を絞って、大筋を立てて肉付けする。 可能ならオリジナルストーリーも入れる。 話の中心はテトラちゃんかユーリちゃんになるだろうと思います。(ミルカさんはモノローグがないに等しいからストーリの中心はきつそう。原作でもやってない。 「僕」中心でもできなくはないだろうけど、数学内容が高度になりすぎてコミックじゃ厳しいかも、、、とも思います。)

登場人物たち

さて次、登場人物の描写をどうするか?です。先に書いたように、この小説は登場人物の個別の描写で魅力を出す方向なのでここも重要。 コミック1巻で言えばテトラちゃんはよく動いていたと思う。日坂さんなりの描写でテトラちゃんをよく動かしていたと思うのですよ。 でもミルカさんあまり動いてないなーという気もします。クール側に寄り過ぎ?(数学的パートとしてはほとんど動いていないに等しいのはやむを得ないとして) やっぱり単発の動きのレベルでやって欲しかったことはいくつかあります。たとえば、

などなど。ωのワルツについて言えばコミック版ではこの後「僕」とのキスシーンが入ってる。 てことは日坂さんは似たことを違う波長で感じていたかも?それならそれで良いかもしれない。

まとめ

まとめると、

という視点で期待をかければもしかしたら拾ってもらえる見込みありそうだ、、、ということになります。

コミック版2巻への期待

ではざっと箇条書きしてみましょう。やってほしいことリストの体裁です。

あと、数学パートとしてどこを取り上げてどこを捨てるかを軽く考えてみた。

やけに動きの良い「僕」の母についてとか、まだまだ言い足りない気もするんですが とりあえずこのへんで。何か思いついたら書き足します。コミックフラッパーの発売を期待して待つことにしましょう。

コミック版3巻への期待

準備中。けど単行本まで出ててもうとっくに時期遅れかなーーーと。orz


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Copyright (C) 2010 Fukuhara Kazuro. All rights reserved. 最終更新日:2010年9月3日

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